2012年5月1日火曜日

鹿尾菜(ひじき)文


伊勢志摩のヒジキの収穫を見学しました!(^^)!  
ヒジキは漢字で鹿尾菜と書きます。

今回はヒジキの収穫を見学するのが目的だったのですが、
思いがけず着物に関係する事を知る事が出来ました。

伊勢型紙に鹿尾菜文という型紙があったのです。
鹿尾菜文は私は初めて知りました。
驚きと同時に感動していまいました。

伊勢型紙は現在は三重県の鈴鹿市で作られています。
美濃和紙に柿渋を塗り、彫る道具をそれぞれの彫り師の方が工夫して作られ、
文様を彫るそうです。
その型紙を使って江戸小紋は染められます。
鮫洲小紋、行儀、角通しなどは格が高い柄として有名ですね。
武士の裃用の柄に使われいます。

庶民的な柄はそれこそ沢山あります。ですが、鹿尾菜文なんて!

写真がわかりにくくてごめんなさい。
「ひじき」と呼ばれる伊勢型紙の文様3種類です。

絶対、型紙が伊勢で作られていたからではないでしょうか?
私の勝手な想像ですが楽しくなりました(^_-)
着物は生活に根付いているのですね。改めて認識しました。

そんな話を着付けの友達と話していたら、
偶然にも鹿尾菜文の江戸小紋を持っているとの事。
すごい!縁を感じてしまいました。
いずれ見せて頂くことを約束したので楽しみにしています。


*本来の目的の「ヒジキ」についてです。
 ヒジキは波の荒い遠浅の岩場に生息しています。


春の大潮の時にカマで刈り取るそうです。

刈り取られたヒジキは伊勢では天日で干してから水で戻し、
蒸して乾燥という沢山の工程で、
一般的に私たちが購入する商品になるそうです。
国産のヒジキは伊勢、房総、長崎などで生産されているそうですが、
市販されているヒジキは韓国産か中国産のほとんどが養殖物だそうです。
天然の国産品は1割りを下回るそうです。
貴重品になってしまいました。

水で戻して見ると違いがわかります。
左は養殖のひじき。右が国産の天然ひじき。
戻すと大きさが違うのがわかります。

興味のある方は今回の海藻ツアーを企画された
「かんてんレシピクラブ」のHPをご覧ください。
主催者の料理研究家の小菅陽子先生は
個人で寒天や海藻などのお料理を研究していられます。
アドレスは   http://www.kanten-recipe.com/     です。


今回はとても充実した旅行になりました。
海藻について着物に関係することがもう少しありましたので、
次にアップさせていただきますね。

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